株式会社サイトには多種多様なインテリアが社内各所に置かれています。

有名な家具ブランドから、著名な建築家がデザインしたチェアなど歴史が感じられるもの。一見なんだこれはと思うようなデザインでも座ってみれば、意外と座り心地の良かったり。そんな様々な発見や知識をインテリアから得ることができます。

さて、今回は来社されたお客様が最初に目にするであろう、中庭をのぞく応接室に置かれたインテリアを2点紹介いたします。

フリーフォームソファ
オットマン

(1946年 Vitra)

彫刻家イサム・ノグチによってデザインされ、1950年ごろに限定発売
その後、2002年にヴィトラデザインミュージアムから復刻
復刻するまではイサムノグチの手掛けた家具の中でも特に希少価値の高いソファ

あえて薄くて軽いクッション材と自然な色味が心地良さと軽やかさを表現しています。

素材の手触りがとてもよく、ずっと触り続けてしまいそうです。そして、なんといっても座ったときのやわらかさ!ただ緩衝材を詰め込んだものではありません。空気を多く含んだようなふわっとした軽やかさで、デザイン性もさることながら座り心地は抜群です。


大きさはオットマンがタテ幅1m20㎝、横幅が70㎝
ソファがタテ幅が3m、横幅が1m30㎝ほど

弊社にあるフリーフォームソファ/オットマンはスタンダードなクリーム色です。そのほかにもレッドチリやロイヤルブルーなど、約20種類の色を選ぶことができるようです。お家のインテリアに合わせたり、明るい色にしてインテリアのメインにする。などと考えるのも楽しいかと思います。リビングはもちろん、応接室やホテルなどでの使用にも適しています。

イサム・ノグチ(1904~1988)

日本人の父とアメリカ人の母の間から生まれる。幼少期は日本で過ごし、アメリカ、フランスなど世界各国で彫刻を学ぶ。

そして彫刻作品だけにとどまらず、舞台セットや家具、照明、そして広場や公園のデザインも手掛ける。自然の造形物を思わせるフォルムが特徴で1950年代から今日までデザイン史に多くの影響をもたらす。

日本での代表作:札幌「モエレ公園」、香川「イサムノグチ庭園美術館」

 

 

ドリームチェア 

(カールハンセン&サン)

日本が誇る建築家、安藤忠雄が手掛けた作品
カールハンセン&サン社で2013年に発売
1枚の合板を3D成形して作り上げる成形合板技術の限界に挑戦した
このドリームチェアは2年の歳月をかけ制作された


計算しつくされた曲線は他に類を見ないデザイン。思わず座ってみたくなるようなフォルムが構築されています。

実際に座ってみると、全身が包まれているかのような感覚に。背もたれには穴が開いているからか、自然と背中にフィットします。一見硬そうにみえるネックピローは意外にも柔らかく、首と肩が疲れない絶妙な弾力でした。長時間座っていても疲れることもなさそうで、気づけば昼寝をしてしまいそうな居心地の良さです。

先に挙げたソファの軽やかでやわらかな印象とは一転、洗練されたデザイン性と実用性を持ち合わせています。

安藤忠雄(1941~)

大阪で生まれ、大学にはいかずに世界各地をまわり独学で建築を学ぶ。コンクリート打ち放しと光と影を使った独特な建築物を設計する。1997年には建築界のノーベル賞といわれるプリッカー賞を受賞。

代表作:大阪「住吉の長屋」「光の教会」、香川県直島「地中美術館」